本記事は、日系企業がインドネシア進出前・進出後にコンサルティング会社から受けられるサービス・支援の具体的な内容について、「会社設立」「人事労務問題」「法律・法規制」「税務問題」に分けて紹介しています。
- 「会社設立」における支援例
- 「人事労務問題」における支援例
- 「法律・法規制」における支援例
- 「税務問題」における支援例
それぞれの支援例を紹介していきます。
1. 「会社設立」における支援例
インドネシアでの会社設立は煩雑な手続きが必要なため、コンサルティング会社など現地事情に詳しい専門家に会社設立を依頼するのが一般的です。
- 法人許認可書類の取得
- 法人の設立(PMA/JV)
- 現地パートナーの調査
- 雇用代行や駐在員事務所設立の支援
- ビザ取得・入国関連サポート
- ターゲット市場の調査
- 進出企業・ローカル企業競合分析
- 専門家・有識者ヒアリング
- 実行可能性調査(F/S)
インドネシアへ進出する際には、単に現地法人を立ち上げるだけでは不十分で、事前に十分な市場調査が求められます。
インドネシア進出を得意とするコンサルティング会社に依頼すれば、市場調査や事業計画の作成支援、会社設立、雇用契約書や就業規則のドラフト作成まで、進出前から進出後まで一貫したサポートを受けることができます。
また、別ページでより詳細に、下記の「支援事例」をご紹介しています。
- 「手間や労力を最小限にしてインドネシアに会社(PT)設立した」事例
- 「最適な形で事業ライセンスを選択し」「一回も入国せずに、会社(PT)設立を完了」した事例
- 「事業をゼロからスピーディーに構築」した事例
- 「一回も入国せずに会社(PT)設立」を完了し、「法律や規制についてもワンストップ」でのコンサルティングを望まれた事例
- 「社内決裁をスムーズに進めることまで含めて支援」した事例
下記リンクよりご確認ください。
2. 「人事労務問題」における支援例
日本とインドネシアでは労働関連法規や国民性の違いから、「人事労務」に関するトラブルが発生しやすい傾向があります。
- 人材の紹介
- スポットアドバイザーの紹介
- 人材採用のブランディング
- 社内制度の設計
- 等級・評価制度の設計
なお、インドネシアの労働法では、外国人が「人事担当の取締役」に就任することや、「人事に関する業務(リクルート関連業務等)」を担当することが禁じられています。
そのため、人事を担当するインドネシア人マネージャーを適切に管理・監督する上でも、コンサルティング会社のアドバイスや相談は必須と考えてよいでしょう。
また、別ページでより詳細に、下記の「支援事例」をご紹介しています。
- 社員横領など社内外でよくある不正を事前に知らなかった事例
- 「社内規定がないために罰則が適用できない」事例
- 「就業規則や労働法に関して交渉された」事例
- 「適切な給与テーブルが設定できていない」事例
- 「BPJS(社会保障保険)やJHT(積立年金)の取り扱いに関するトラブルが発生した」事例
- 「労働組合を社内に立ち上げられた」事例
- 「組合活動のため従業員が頻繁に早退や欠席をする」事例 等
下記リンクよりご確認ください。
【雇用・給与編】インドネシアの人事・労務に関するトラブル事例集
【労働組合編】インドネシアの人事・労務に関するトラブル事例集 その2
3. 「法律・法規制」における支援例
インドネシアには2022年7月時点で約4万もの法律があり、毎年2,000〜2,500の新法が制定されています。
加えて、施行された法律がすぐに変更されることも少なくありません。
法律や法規制の理解は日本人だけでなくインドネシア行政官にとっても難しく、インドネシアの法律・法規制に精通したコンサルティング会社や専門家に相談・依頼しないと、適切な問題解決につながりません。
- 各種契約書の作成&レビュー
- 商標・知財の登録
- 行政に対するトラブルシューティング
- 警告書の発行
- 労働組合への対応
- 労使・刑事裁判の対応
- 民事裁判の対応
- 債権取立て裁判
- 新規事業に関する法的コンサルティング
もちろん、法律事務所に相談や依頼することは可能ですが、企業法務に強い弁護士が所属するコンサルティング会社に相談すれば、法律や規制の問題だけでなく、インドネシアでのビジネス展開に必要な支援をワンストップで受けることができます。
法律や規制の課題に関しては、「法律事務所」だけでなく、法務に強いコンサルティング会社に相談することも検討してみるとよいでしょう。
また今後、下記の「支援事例」について解説した記事を、新規に作成していく予定です。
- 取引先に「支払い遅延」が起きたが、早期に相談したことで損害額を回収した事例
- 新たな法規制が制定されたが、遵守すべきか対応策を相談した事例
- 従業員側に「不当な解雇」と主張されないよう円満に従業員を解雇した事例
- インドネシアで自社と同じ商標がすでに登録されていた事例
4. 「税務」における支援例
インドネシアの税制は非常に複雑であり、初めて進出する企業が自社のみで対応するのは困難です。
加えて、外国企業は「税務調査」のターゲットにされやすく、仮に税務調査が実施されると対応に大きな負担を強いられることになります。
そのため、インドネシアの税制に精通したコンサルティング会社や専門家に相談・依頼することで、税務問題の解決やトラブルの事前回避が可能となります。
- 価格移転税制の対応
- 修正勧告通知書(SP2DK)の対応
- 税務調査結果に対する異議申し立て
- 税務裁判の対応
インドネシアでは税制の不確実性や曖昧さから、税務当局と納税者の間で制度の解釈が異なるケースが頻繁に発生します。例えば、税務調査官ごとに事例の解釈が異なることがあり、以前は問題視されなかった処理が新たに指摘されてしまうケースも少なくありません。
予期しない事態に迅速に対応するために、日頃から税制に詳しいコンサルティング会社や専門家と信頼関係を築いておくとよいでしょう。
また今後、下記の「支援事例」について解説した記事を、新規に作成していく予定です。
- 税務申告の「前払い額の計算方法」や「月次申告の手続き」等を相談した事例
- 年次申告に「必要な書類準備」や「オンライン申告システムの利用方法」を相談した事例
- 「源泉徴収対象の支払い」と「源泉徴収税率の確認」を行った事例
- 「社会保険の負担割合の確認」と「従業員への説明・支払手続き」をワンストップで対応してもらった事例
- はじめて当局から税務調査を受け、コンサルティング会社に対応を丸投げした事例
- 日本本社への「ロイヤリティ支払い」など海外送金する際の注意点を説明してもらった事例
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